「何?」 「えぇっと……好きな人、誘わなくていいの?」 私は遠慮気味に聞いてみる。 私なんかと……でいいのかな? …それに、今日は会う気なかったのに。 忙しくないのかなぁ? 「……あぁ!週刊誌のこと?」 「そう!」 私は食いつきながら答える。 変わらない表情の悠希。 ……なんだろ? 「あんなの、流していいよ」 そういう、悠希。 流せるわけ、ない。 エンタメで、"あんなの"になれてる悠希とは違うもん! 「……ん〜」