「週刊誌を見て、モヤモヤした?」 「うん」 「それは、恋だよ」 嬉しそうな、里翔くん。 ……恋? 悠希のことが、……? 「気づいてよかったね〜」 「……うん」 ……恋、か。 でも、諦めないといけない。 だって、悠希にとって私なんか相手にしてないと思うから。 「栗愛ちゃんかわい〜」 「そ、そんなことない!」 私は慌てて否定をする。 どこを見て言ってるんだろう……