もし、君が。








二階なんだから、激しい動きをしないでよ。





「……助けて」


悠希に言うと悠希は、私のベランダへ簡単に飛んできた。



……かっこいー。





「警察、呼ぶから」

胸ぐらを掴んで、電話をかける悠希。


男の力って、やっぱ勝てないなぁと思った。




「ありがと。」


そう言って犯人をベランダに残して、悠希と私の部屋に入ろうとすると、柑奈がテレビと悠希を交互にみながら言葉を失っていた。





……あぁ、そうだ。

なんて、説明しようかな?