もし、君が。







「やめてーっ」



叫びながらゴミ箱をその男に押し付けながら出ると、私の声で悠希がベランダ越しに覗き込んで目があった。








あれ?

目があったんだから、助けてよ……。


「離せっ」



そう言われると同時に私は倒れた。



……いた。