この恋、きみ色に染めたなら






すると先輩は手を美術室の扉から離し、少しずつ私から離れていく。







『解放してやった、だから言えよ。
 誰になんて言われた?』




先輩に再度問いかけられ、私はその場で深呼吸をする。



呼吸を落ち着かせて、私は先輩の目を見つめる。








『……特定の誰かではないです。
 その場にいた全員に何故私がモデルに選ばれたのか、は、聞かれましたけど…』






先輩は私の言葉を聞くなり、




『じゃ、あの時いた人、全員殺しちゃう?』




と、満面の笑みを見せながら答えてきた。





もちろんその満面の笑みに私は身震いをする。








『………先輩が言うと、なんだか冗談に聞こえないです…』







本当に、“氷の美男子”と言われているくらいだ、氷の中に閉じ込めてしまいそうな力を持ってるんじゃないかと本気で思えてきちゃうよ…。