『紗希、この部屋には入るな』 先輩は何故か怖い顔をして、そう言った。 先輩のその言葉に、その表情に私は訳が分からなくて首を傾げる。 ただの美術準備室、なのに…入るのはダメなの…? そう心の中で問いかけるも、先輩のその怖くて、痛いくらいの視線を感じては何も言えない。 『ここは、俺の一番嫌いな部屋なんだ。 だからこの部屋に絶対に入るな』 そこまで言われれば、逆に入りたい、見たい、そんな欲求に駆られるけど。 私は先輩のその言葉に、首を縦に振った。