この恋、きみ色に染めたなら






『……凪……私、最低な奴だよね……。

 比呂には沢山の想い出も作ってもらった、想ってもらえた…。

 時には泣くこともいっぱいあったし……傷つくことも多かった…。

 けど……比呂はどんな時も私を想ってくれていた……。


 なのに……私、何も比呂に返せてあげれないんだ……。

 だって……私……比呂じゃなくて……成田先輩のことが好き…なんだもん……』








私はどこまで最低な人間なんだろう……




でもね、最低な人間だけど、それでも成田先輩を想う気持ちだけは本当。









『紗希、紗希は比呂にちゃんとしてあげたよ。

 紗希は比呂を好きだった頃、比呂の為に笑って、比呂の為に泣いた……いつもいつも比呂を想ってた、きっと比呂にもそれは伝わってるよ!

 それに……比呂が脅されてることを知ってさ……うん……変な話、なんていうか…同情したりしちゃうじゃん?

 それでも紗希は“成田先輩が好き”ってちゃんと比呂に伝えた、それってさ、比呂からしたらスッキリするものもあるんじゃない…?』








『……スッキリ…?』





“成田先輩が好き”って伝えたことが……?