この恋、きみ色に染めたなら







先輩の言葉にオロオロし始める私ー…







『俺の事が好きなら、自分の身くらい、自分で守ってよ。

 俺、俺以外に触れられるような女、嫌いだから』




そう言って先輩は私に背を向けた。










そりゃ……好きな人がいるのに、他の人とキスするのは間違ってるよ…?





けど、あれは比呂が無理矢理……










『………ごめんなさい。油断してました……』






私は素直に謝ると先輩がくるりと私の方に振り返った。












『別に謝んなくていい。

 ただ、俺以外に触られんな…』







先輩はそう言うなり、私の顔に自分の顔を近づけてきて…




ごく自然に、ごく普通に、私のおでこに唇で触れてきた。







……へ………何これ………おでこにチュウ………?












『………へ…………?』





呆気にとられた私、突然のことに頭が上手く作動しない私ー…



そんな私から発せられた色気も何も感じない、その言葉ー…







先輩はそんな私にクスッと微笑んだ。











『唇だと思った?』






『……ま、まさか……!

 てか……おでこに……てか……おでこも考えてませんでした!』







私が慌てて言うと先輩は面白そうに笑う。




先輩には笑い事かもしれないけど、私にとっては……。











『俺だって男ですから。

 意識してる女に触りたいっていう感情くらいありますから』