『………私は……比呂を好きにならない……。
だって、私は成田先輩の…』
成田先輩を好き、そう言おうとした私の口は比呂の唇で塞がれたー…
あまりに近距離にありすぎる比呂の顔に、そして突然のキスに、私は目を大きく見開くー…
………なんで………
なんで、キスなんかするの………
私は、成田先輩のことが好きなのに……
私は力いっぱいに比呂の唇を離そうと、比呂の胸を押す。
けれど、比呂も男の子ー…
所詮、女の私がどんなに力を振り絞っても、男の比呂に適うはずもないー…
でも私の行動の意味を理解したのか、比呂は私の唇から自分の唇を離すー…
『俺だって、お前を手放したくて手放した訳じゃないー…。
ただ…あの女からお前を守るためには、あの女の言うことを聞かなきゃダメだった……』
比呂の真剣な目。
比呂の真剣さが伝わってくる、この目に私は釘づけになる。
手放したくて手放した訳じゃない…
あの女から守るためにはあの女の言うことを聞かなきゃダメだったって……
どういうこと、比呂……?

