『……あの……』
私は問いかける、も、佐伯由香利さんはニコニコと微笑んでいる。
『比呂、まだあなたのこと、忘れられないみたいだから、あなたの気持ち確認みたいな?
私、彼女役を任されました、比呂の従姉妹の佐伯由香利です!』
あんまりにも佐伯由香利さんがニコニコと微笑んでいるから、その言葉の意味を理解するのに時間がかかってしまった。
『……え、あの……』
『彼女役、であって、本当の彼女じゃないんです。
単刀直入に言うなら、比呂と紗希さんのヨリを戻させる為に、まずは紗希さんの比呂への気持ちを確認しにきた訳です、私』
単刀直入に、と言われたけど。
比呂と私のヨリを戻させるって…
え……でも、私が比呂にフラれた、いや捨てられたはずなんだけど…。
『紗希さんと別れたのには、比呂なりにきちんと理由があってのことだから』
『……理由?』
単に私に飽きた、じゃないの?
言葉を変えるなら、他の女の子に魅力を感じてしまったから、じゃないの?

