『この人は、付き合っている彼氏に浮気を繰り返されている人なんだ。
でも彼を好きだと言って、彼氏の浮気を容認してる、そんな馬鹿な女』
先輩の言葉に私の胸がズキッとした。
紛れもなく、この女の人は私と境遇が似てる…。
『俺が、この女にお前の恋は何色だって聞いたんだ。
この女、なんて答えたと思う?』
先輩は鋭い視線で私を捉え、そう問いかけてくる。
幸せそう…
でも実際にはそんな裏を抱えていて…
この人も沢山泣いてる、きっと泣いてる…
『……藍色』
『外れ、この人は優しい顔を見せながら“ピンク”って答えたんだ』
泣いて、泣いて。
裏切られて、傷つけられて。
憎しみ、悲しみが混じった色、心を深く閉ざしていく気がして、水色や青色よりももっと濃い色、だと思った。
『……ピンク』
『自分だけを見て、自分だけを想って。
その願いが叶うのは短い時間しかないけれども、それでも彼が自分を視界に入れてくれるとき、自分を好きだと言ってくれるとき、間違いなく自分は彼に恋してる、それを実感できる、だからピンク、なんだって』

