『漫画、アイツも好きだったから。』
『……え……?』
アイツって……紗季さん…?
『いつも内容を聞かされてて、すっげーくだらない内容だなとか思ってた。
けど、アイツを失って、アイツの部屋でその漫画を読み返した時、男の気持ちは痛いほど共感した、あの時は…』
あの時、先輩はそう言ったけど。
今でもきっと先輩はあの残された人の気持ちに共感出来る…
きっと、紗季さんを思い出す……
『先輩……きっと今でも…映画を見たら…』
『……どうかな。もしかしたらすっげー共感出来るかもしんない。
けど、アイツが大好きな漫画だったから、アイツにも見せてやりたい…。
でもアイツは見れないから、代わりに俺が見ようかな、とか思ったり…』
ニカッて笑う先輩-…
そこでまた思い知らされる-…
私がどんなに想っても、先輩は紗季さんだけを想ってるって……

