この恋、きみ色に染めたなら





『あ…あの…。
 どうして私に絵のモデル依頼をしたんですか?』






うん、これ。


これがずっと疑問で疑問で。



答えが自分の中にない、というか分からない状態って気持ち悪くて仕方ない。




私は座るなり、すぐに先輩に問いかけた。








『お前さ、この人を見てどう思う?』




先輩は端に寄せた、何枚かの絵から一枚だけ取り、私に見せながら問いかける。






いや、私の方が先に質問したんですが…。




心の中ではそう問いかけるも、先輩の目が真っ直ぐだったので私は先輩が見せる絵を見つめた。




そこには優しく微笑む女性、でもなんだか目が悲しそうな…そんな印象を受ける絵に感じた。







『……目が悲しそう…』





私がそう答えると、先輩はその絵を自分に向け、その絵を見つめた。