この恋、きみ色に染めたなら





『紗希、約束して。

 紗希が泣きたい時、苦しい時、その時は一番にあたしを頼ってよ?

 ヒロの時も傷ついたはずなのに、あんたはあたしの前で泣いたりしなかった。

 あたしには無理して笑わなくていいんだからね、約束だよ、紗希……』








凪と出会って、凪と友達になって、これほどまでに凪の存在が頼もしいものに見えたのは初めてだ。







凪、


私、凪が私の泣き処になってくれるから、頑張れそうだよ!










『ありがとう、凪…。

 凪がいてくれて、本当に良かった。

 凪がいてくれて、本当に嬉しいよ』







私の言葉に凪は私を離し、そして私のおでこを指で弾いた。






『……いて…』




弾かれたところを手で押さえ、凪を見つめると、凪はフッて微笑んだ。









『紗希、あんたの恋が上手くいくこと、願ってるからね…。

 ちゃんとあんたが幸せじゃないと……』



『大丈夫、私は幸せだよ。

 先輩といる時、先輩を想う時、私は幸せだから、大丈夫』






その言葉に凪は何も言わなかった。




何も言わない、きっと私の想いを汲んでくれたんだろう。









『凪、私は幸せだからー…

 幸せだから、もう先輩のことで泣いたりしない。

 この恋を続けるなら、泣いてちゃダメだよね。

 でも……どうしても泣くのを我慢できなくなった時は、その時は宜しくお願いします』





『……任せて!』








凪の言葉に、私は決心するー…




もう二度と先輩のことで泣いたりしない。




私は先輩のことが好きなんだ、例え叶わない恋でも。





泣いてる私より、笑う私を先輩に見てほしいから、


だから泣くよりも、苦しい顔をみせるよりも、ただ幸せだと笑おうー…









あなたが好きだから、幸せだとー…