映画館についた私達はポップコーンとドリンクを買って、3番スクリーンの部屋に入り、席に座る。 大体の席が埋まっていて、私達が座るのは後ろから四番目の左隅側だ。 「ここの場所でも大丈夫か? もっと早く来れば真ん中側に座れたかもしれないのに、ごめんな?」 「なんで鈴使があやまるの? 席なんて私、何処でもよかったよ ………鈴使とみれるんだから」 ボソッと呟いた言葉を聞き取ったのか、口元を少し緩ました彼。 それと同時に少しずつ照明がきえていき、映画がはじまった。