「......ヒロシに言っておきたいことがあったんだよな」
「なに」
あの日ヒロくんと言い合いになってそこからどうも険悪......、というよりも、もともと相性の悪い本田くんの言葉に一瞬部室に緊張が走る。
「お前さ、ランナー出すと牽制ばっかり入れるのやめてくれよ。あれ、ウザイんだよな。
走られそうになったら、俺らがちゃんと教えるからさ。
あんま一人で突っ走って無駄な球投げんな、......体力温存しとけ」
「分かった、ありがとう。
本田も、ピッチャーやってる時に、ピッチャーなのにバントされると猛ダッシュする癖やめてよ。それファーストのとるとこだってのでも、いくだろ。
そっちこそもっと周りに任せて、体力温存してよ」
「......ご忠告どうもありがとうございます」
言い方はお互いひねくれていたけど、そう言葉をかわした後に、視線を合わせると二人は一瞬だけ笑い合う。
......野球から離れたプライベートはともかく、試合中に関してで言えば、きっとこの二人はもう大丈夫だ、今の二人を見てそう確信した。
ううん、二人だけじゃなくて、他のみんなも。
あさってからの大会に向け、俄然士気が上がった部室のすみ、さほちゃんと顔を見合わせて私たちも自然と笑顔になっていた。
「なに」
あの日ヒロくんと言い合いになってそこからどうも険悪......、というよりも、もともと相性の悪い本田くんの言葉に一瞬部室に緊張が走る。
「お前さ、ランナー出すと牽制ばっかり入れるのやめてくれよ。あれ、ウザイんだよな。
走られそうになったら、俺らがちゃんと教えるからさ。
あんま一人で突っ走って無駄な球投げんな、......体力温存しとけ」
「分かった、ありがとう。
本田も、ピッチャーやってる時に、ピッチャーなのにバントされると猛ダッシュする癖やめてよ。それファーストのとるとこだってのでも、いくだろ。
そっちこそもっと周りに任せて、体力温存してよ」
「......ご忠告どうもありがとうございます」
言い方はお互いひねくれていたけど、そう言葉をかわした後に、視線を合わせると二人は一瞬だけ笑い合う。
......野球から離れたプライベートはともかく、試合中に関してで言えば、きっとこの二人はもう大丈夫だ、今の二人を見てそう確信した。
ううん、二人だけじゃなくて、他のみんなも。
あさってからの大会に向け、俄然士気が上がった部室のすみ、さほちゃんと顔を見合わせて私たちも自然と笑顔になっていた。


