ふりむいてよキャプテン

結局こうなっちゃうわけね。
また、いつもの残念パターンだった。


「あ、ごめんなさい」

「いえ......」


その場でぼうっと突っ立っていたら、同じくらいの年頃の女の子に謝られたので顔を上げる。

私に一言謝ると、すぐに彼氏らしき人のところにかけよって、幸せそうに笑う女の子。

それから、しっかりと繋がれた二人の手。


いいなぁ......、私なんか振り払われたんだよ。
しょうがないけど......、うん、しょうがない、しょうがないんだ。


もう心を折られるこのパターンもなれたはずだったのに、まわりはみんな幸せそうなカップルだらけで嫌になる。

そう見えるだけで、私以外にも、他の女のとこにいかれたりフラれた人いるんだろうけどさ......。


「どうしたのー?なんで泣いてるのー?彼氏にフラれちゃった?」

「泣いてないです......」

「泣いてんじゃん。俺らなぐさめてあげるー、こっちおいで」


最悪。
うつむいて涙をこらえていたら、チャラそうな人たちに絡まれてしまった。

泣いてなんかない、とつかまれた手をふりはらおうとするけれど、力が強くてそうはできなかった。


「すみません、俺の彼女なんで」


後ろからそう聞こえたと思えば、ナンパ男からひきはがされ、ぐっと後ろにひかれる。


なんで......。

振り向かなくても、声で分かってしまって、ますます私はうつむいた顔があげられなかった。


男の人たちが去っていった後も、謎の私の彼氏だという正体不明のその人を見ることができない。