ふりむいてよキャプテン

「キャプテンか......、俺がキャプテンやって良かったのかな......」


この話題は禁句だったか。
今部活の雰囲気も微妙だし、小野くんも悩んでたりしたのかな。


「いいと思うよ、だって小野くんは先生が指名したわけでも、じゃんけんで決めたわけでもないんだよ。
みんなで選んだキャプテンなんだから」


思い悩んだような顔をしている小野くんにそう言えば、一瞬だけ嬉しそうな顔をした。

やった笑顔ゲット、っていつき先輩の受け売りですが。


「自信ないんだ。
結局二年の雰囲気も微妙だし、どうしたらいいのか」

「うーん......。でも小野くんミーティングやろうみたいなこと言ってなかった?何かチームワーク良くするために考えてくるって。なんかあのとき頼れるキャプテンみたいな感じだったよ」

「ああ......、いや、あのときはついそう言っちゃったけど、何も考えてなかった」


え......。
自信ないんだって、弱音はくまではまだいいとして。

何も考えてなかったって、ちょっと。
しっかりしてよキャプテン。


なんとかするとか言ってなんとかできてないし、考えてくるって言って考えてこないし、どうなってるの。

頼れるキャプテンに見せかけて、やっぱりいつものがっかり残念小野くんクオリティ。


なんで私このひと好きになったんだっけ。