「え?い、いいの?
あ、でも明日はゆっちたち二人でデートしたいっていってたし、今から他の人誘うっていっても微妙だし、あの......。まさか、私と二人は嫌だよね?」


相変わらず無愛想な小野くんの意図がつかめず、しどろもどろになっていると、彼はさきほどと同じ返事をした。

別にいいけど、と。


「いいのっ!?だって、だって......明日はクリスマスだよ?他の人もくるならともかく、二人きりだったらデートみたいだし、それに」

「......そっちから誘ってきたんじゃないの?」


いいと言ってるのに、必死で行かない言い訳を考える私を小野くんは冷たい目で見る。

何で私がちょっとおかしい人みたいになってるの?


「いやいや、だって私、フラれたよね?
いや別に明日遊ぶからって、付き合うわけじゃないっていうのは分かってるし、期待とかするわけじゃないよ?
デートじゃなくて、出かけるだけだし。
ただ、小野くんは、フった女と二人で遊ぶとかそういうの、嫌なんじゃないかなと思って......」


なんか冬なのに、汗かいてきた。
きっと暖房ききすぎなんだ、この部屋、うん。

しかもゆっち、まだウーロン茶もってきてくれないから、のどがカラカラだし。