ふりむいてよキャプテン

うーん、うーんとひとりで機械をいじっていると、ふいに小野くんがこちらを見た。


「......にっしーとは付き合わなかったの?
俺はてっきり付き合うのかと思ってた」


ここでそれ聞いちゃう?
唐突に気まずい話題をふってくる小野くんに、思わず苦笑い。


「ああ......うーん、私もそう思ったんだけどね。
上手く、いかなかったんだ......」

「ふーん、もう戻る気はないの?」

「うん。いまのとこはないかなぁ」


曖昧に笑いながら答えるけれど、自分から聞いといて小野くんはそんなに興味なさそう。

すでにテレビに視線を戻している。
なんなんだいったい。


「小野くんこそどうなの?
まるちゃんと何かあった?」

「別に......」


別にってなんだ、別に。
自分から話題ふってきて、それ?

どこぞの高飛車女優みたいなことを言う小野くんは、今日も通常運転だ。