しかし明るいのはにっしーだけで、ミーティングは終始暗い雰囲気。


チームをまとめるはずのキャプテン小野くんもチームワークを良くする気があるのかないのか、無言で黒板にみんなが発言したことを書いてるだけ。


「宮崎さんは?何かある?」


全員が発言し終わると、最後に私が指名され、小野くんと目が合う。


こういうの、苦手なんだよね......。
私は選手じゃないから、どうしてもみんなとは立場が違うというか、自分はプレイしないのにえらそうにとか感じられちゃわないかな、と心配で。


「マネージャーの視点からじゃないと気づけないこともあるだろうし、何かあったら遠慮なく言って」


戸惑っていると、小野くんにそう促されて、おずおずと口を開く。