ふりむいてよキャプテン

「にっしーががんばってないなんて、何でそんなこと言えるんだよ......!一年半以上も一緒にいて、今まで何見てきたんだ」

「はぁ?なにマジになってんだよ。
にっしーいないんだし、ちょっと言っただけだろ。
そんな怒ることか?」


パイプ椅子から立ち上がって、いきなり大きな声を出した小野くんに、冷めた視線を投げかける部員。


「本人がいないからって、何言ってもいいの?
この時期にレギュラーもらえなかったにっしーが今どんな気持ちでいると思う?少し考えれば分かることなのに、よくそんなこと言えるな」


小野くんの言うように、二年生にとって、この時期にレギュラーもらえないことはかなりの痛手。

この秋の大会が終わると、いよいよ引退が近くなる三年生の春まで大きな大会もないし、野球にとってオフシーズンに入っていく。

だから、この秋で何か結果を残しておきたいところだけど......。


しかも一年生からずっとレギュラーはってきたにっしーが、この大事な時期にレギュラーを外されたことはどれだけ悔しいことだろう......。