ふりむいてよキャプテン

「なんで?付き合わないよ。
小野くんが好きだから、にっしーとは付き合わないって言ったじゃん」

「だから、マサが好きでもいいって俺言ったよ」

「でも......」


にっしーから一歩後ずさりをしてしぶっている私に、にっしーは距離をつめる。


「もういいじゃん、そんなこと気にしなくて。
キスまでしといて、今さら付き合えないの?
さっきの、無理矢理じゃなかったよね?
俺の気のせいだったら謝るけど」

「それは......したけど.....。
さっきのは事故みたいなものっていうか、ついうっかり......。ほら、余裕でアウトにできると待ち構えていたゴロがイレギュラーして、ワタワタしてるうちに一塁セーフになってランナー出しちゃった時みたいな」

「うわっ、なにそれひどい」


言葉に詰まりながら、よく分からない例えをする私をジト目で見るにっしー。


自分でもひどいと思うけど......、しょうがないじゃん。

しようと思ってしたわけじゃなくて、ついうっかりノリでしちゃったんだから。