ふりむいてよキャプテン

この状況を見て、ミッチーがいったんタイムをとり、マウンドのヒロくんの元に内野手が集まる。


「......おい、服部。
西川の代わりにセカンド入れ」


先生は交代の指示を出し、持っていたメガホンを机に置くと、どっかりと椅子に腰を落とした。

......。





「すみませんでした!二試合目に俺を出してください!
もう一度チャンスをください!」


下げられたにっしーはすぐに先生のところにくると、帽子をとって頭を下げる。

先生はそんなにっしーを見ようともしない。


「......ダウンいけ」

「先生!もう二度とあんなプレイはしません!
おねがいします!」

「聞こえなかったのか?
ダウンいけっつったんだよ」

「......はい。すみませんでした」


完全にとりつくしまもない高田先生に、にっしーはもう一度深く頭を下げるとその場から走っていった。


一度下げられた選手は、もう同じ試合には出ることができない。だから、もうこの一試合目にはにっしーは出れないので、今日挽回のチャンスがあるとしたら二試合目しかない。


けれど、二試合目の前にダウンいけということは......。


つまり、今日はもうお前は使わない、ということ。