ふりむいてよキャプテン

「はな、して。

私は......、にっしーには。
さほちゃんじゃなくても、他の女の子と付き合ってほしい。もう私のことは忘れてほしいと思ってる。

にっしー、ちょっと重いよ。
にっしーのことは友達以上には思えない.....。
だから......そんなに言われても、困る」


こんなことが言いたいわけじゃなかった。ただにっしーのまっすぐな気持ちがいたくて、申し訳なくて......。


本当はにっしーに好きだって言われて、嬉しかったのに......。


「......ごめん」


にっしーは一瞬傷ついたように目を伏せてから、一言だけそう言うと、その場から立ち去ってしまった。


なんであんなこと言っちゃったんだろう。
断るにしても、なんであんな言い方......。

なんで、私はにっしーのことを苦しめるだけしかできないんだろう......。


取り残された私は、体操座りをした膝の間にただ顔を埋めて、涙と嗚咽を、押し殺した。