ふりむいてよキャプテン

「にっしーの家にも犬いるよ」

「ああ、うん。にっしーのとこは柴犬だよね」


うさぎを見つめている小野くんに、そういえば犬いたなぁとうなずく。と、なぜか小野くんは顔を上げて、一瞬だけ私の顔を見た。


「......行ったことあるの?」

「?うん、何回か......」


そう、とまた小野くんは視線をうさぎに戻す。

何かおかしかったかな?
にっしーと付き合ってたことは知ってるわけだし、家いったって言ってもおかしくはないと思うけど......。


「そろそろ出る?」

「そうだね」


もう十分うさぎは堪能したのか、立ち上がる小野くんからうさぎを受け取り、飼育員のお姉さんに返した。







ふれあいコーナーの入り口のところで手を洗っていると、ちょうど入れ違いできたミッチーとさほちゃん。


「こんちはっす!」


先輩の小野くんに挨拶するミッチーに、小野くんも軽く頭を下げる。

私もさほちゃんとお互いに笑顔で手を振ってから、ふれあいコーナーを後にした。