ふりむいてよキャプテン

私もにっしーの方に手を伸ばしたけれど、その手は届くことはなかった。


「み、ミッチー!?なにしてるの!?」


腰と足のところに手を回され、私の体は完全に宙に浮いてしまっている。正しくは宙じゃなくて、半分くらいは水の中、だけど。


これって、お、お姫様だっこ!?


「お姫様抱っこ、してほしかったんですよね?」


さすがたくましいミッチーは、笑顔まで浮かべて軽々と私を持ち上げている。異様に密着度が高いんですけど......。


なにこれ、恥ずかしすぎる。

漫画とかで見て憧れてたけど、こんなに恥ずかしいの?
ちょっとこれ無理だよ。


「いやいや!ちょっと、もう、おりる!
おりるから!もう下ろして!」


あぜんとしているにっしーの顔がそれ以上見れない。

ミッチーの首にしがみついて、なんとか懇願して、波打ち際まで運んで下ろしてもらった。