楽しそうに話すにっしーとさほちゃんを気にしつつも、いつき先輩に今日の練習メニューを伝えて、それから部室中に聞こえるよう少し大きな声を出した。


「今日一年生と三年生はいつも通り練習です!
二年生は、今から一年二組の教室行ってください。次のキャプテン決めるって」


マネージャーも含めて二年生全員で話し合って、次のキャプテンを決めろと先生に言われた。

お前たちが選んだキャプテンなら、誰がなっても俺は口出ししないって。


誰がキャプテンになるかも気になるけど、もうひとつ。


「それと修学旅行の引率、高田先生もいるらしいよ。聞いた?」


そう付け加えると、ギャー!だのサイアク!だの、口々に叫び声を上げて、今までとは別の意味で部室が騒がしくなる。


叫びたくもなるよね。高田先生から逃れられると思った楽しい修学旅行なのに、結局逃れられないんだから。