ふたりが付き合うかもしれないってこと?
それって......なんか......。


「に、にっしーもいいと思うけどね?
わ、私はさほちゃんにはミッチーの方がいいと思うなぁ?」

「えー?なんでですかぁ?」


いくら元カレっていっても、にっしーとはきっぱり別れてるわけだし、もうけっこう前のこと。さほちゃんとにっしーが付き合ったって問題ないはず。

問題はないけど、同じ部内で元カレと他の子がってちょっと複雑だし、それに、なんか......。


「ミッチーも付き合ったら優しいと思うよ?キャッチャーだし。ほら、キャッチャーって包容力ありそうじゃない?」

「そうですかぁ?」


とにかく私としては、さほちゃんとにっしーがってのはなんか複雑なんだ......。

さほちゃんの興味をにっしーからそらそうと、ミッチーを推してみる。


「それに......あ、そうだ!
ミッチーと付き合ったら、筋肉ひとりじめだよ!
あのたくましい腕で抱きしめられちゃったりするよ?」


ミッチーの魅力を最大限にアピールしてみるけど、そんな私をさほちゃんは冷めた目で見る。