ふりむいてよキャプテン

ああ、まただ。

練習試合があるため、早朝から学校にくると最近よく見かける光景を見つけた。


フェンスの裏で、楽しそうに何やら盛り上がっているにっしーと小野くん、それからさほちゃんとしずかちゃん。


「あみもちょっとこっちきてよ。
いまさー......」

「私はいいや」


スッと視線をそらした私を追ってきたにっしーに腕をつかまれたけど、着替えなきゃいけないからごめん、とその手を振り払う。


まだ私を見ているにっしーの視線を背中にひしひしと感じながらも、それに気づかない振りをして、早足で更衣室へと急ぐ。


別に、仲間外れにされてるわけじゃない。
にっしーだって、私を見つけるといつも誘ってくれるし。

さほちゃんだって、しずかちゃんだって、話しかけたら、笑顔でこたえてくれる。


だけど、さ。私はその輪には入れないんだよ。
ううん、入りたい気分にはなれないんだ。