ふりむいてよキャプテン

「まさか宮崎先輩が啓介のお姉さんだったなんて、びっくりです」

「だよねー、すっごい偶然。
あ、宮崎先輩じゃなくて、あみでいいよ?
私もミッチーって呼んでるし」


近寄りがたいイケメンキャッチャーから、同中でしかも弟の友だちということが発覚して、一気に親近感がわいてしまった。

自然な流れでいったつもりだったのに、なぜかミッチーは戸惑ったように、下をむいた。


「いや、さすがにそれは、他の先輩の手前ちょっと......」


ん?言いにくそうにそう言うミッチーに違和感。


「でも......せっかく先輩がいいって言ってくれたんだし、二人の時はあみって呼びますね」


あ、あれ......?あみ?
宮崎先輩じゃよそよそしいから、あみ先輩でいいよって言ったつもりだったんだけど。

いや......、ミッチーからよびすてされるなんて嬉しいけど。

先輩と後輩だし、しかも男のミッチーの方が年下。
二人きりになる機会なんて、めったにないよね。

それは分かっていても、にやけた顔が隠しきれない。


照れながら先輩をよびすてする、意外と度胸のあるミッチーに、お約束のようにきゅんとしてしまうのだった。