「で?突然何よ?」


窓の方を向くゆっちに、私も同じ方を見る。


「冬休み中考えてたんだけど、どうせ望みないならきっぱりフラれようと思って。そんで、こっぱみじんにくだけちって新しい恋する」


前は告白もしない中途半端な状態だったから、不完全燃焼でにっしーともあんなことになってしまったんだろう。

きっぱりフラれて、もうどれだけ前向きに考えても望みないってくらいに、こっぱみじんになればいいんだ。

応援してくれてるにっしーのためにも、自分のためにも。


そしたら、嫌でもあきらめられる、はず。


「どっちみちほとんど話さないから、フラれて気まずくなる心配もないもんね」

「......えらいっ!よくいった!
私もあみのこっぱみじん大作戦を全力でサポートするっ」


今まで無言で私の話を聞いていたゆっちが突然熱っぽく私の手を握った。

......こっぱみじん大作戦って。