ふりむいてよキャプテン

今日の試合が2試合とも終わり、みんながそこらへんに脱ぎちらかしたグラウンドコート、グラコンをたたむ。


「ありがとう、にっしー」


グラコンをたたんでいると、にっしーがバット入れにさしてあるバットをケースにしまってくれた。


「うん。......あのさ、先生怒ってた?」


「そりゃ怒ってたよ。
今度やったらあいつは退部だ!って。

ミーティング終わったら俺のとこにこい、って先生言ってたけど」


「まじで?うわー、いきたくないなー」



これから先生のとこにいかなきゃいけないにっしーには同情しなくもないけど、自業自得。

嘆いているにっしーを冷めた目で見てしまう。



「なんで寝坊なんてしたの?
夜遅くまで勉強してたって言ってたけど、うそでしょ」



テスト週間でもないのににっしーが勉強なんてするわけないよね。

と失礼なことをつけくわえながら、グラコンに刺繍してある名前をチェックして、それぞれの野球バックの上に置く。