ふりむいてよキャプテン

「ダメなりに、よくやってるんじゃないの。

......あみって何気に部活一回も休んだことないじゃん、すごいことだと思うよ。
俺でさえ、ずる休みしたことあるのに」

「えっ!それっていつ?」



ダメなのは否定してくれないんだ、とか、
初めてヒロくんに誉められた、とか、
部活一回も休んだことないのは部活への情熱とかでなくて、下手な理由で休むと先生が怖いから、とかよりも。

ヒロくんがずる休みしたことあるのに驚いてしまった。


「......俺だけじゃなくて、他のみんなだって同じだと思うよ。先輩たちだって、俺らだって、あみには感謝してる」


私の質問には答えずに、あれ見てみなよといつき先輩たち二年生の部活用バックを指す。


あ......うそ......。

開けっ放しの黒いカバンの内側のチャックにつけられた、私の作ったいちご柄のお守り。

つけてくれてたなんて全然気づかなかった。


「照れくさくて言わないだけで、みんな感謝してると思うよ。......にっしーだってそうじゃないの、恋愛感情抜きにしても」


あんまりしゃべってると先生に怒られそうだから、と部室を出ていったヒロくんに、私も次の練習の準備を始める。