ふりむいてよキャプテン

「それで、こうなるわけ。分かった?」

「あ、ごめん、全然聞いてなかった」



ヒロくんが一生懸命解説してくれていたというのに、考え事をしていて全く聞いてないという大失態。


そんな私を、当たり前だけどヒロくんは絶対零度の目で見てくる。



「あみと結子って性格全然違うのに、そういうとこ似てるよな」

「え?」

「すぐ自分の世界にトリップするとこ」



ヒロくんはあきれたような、あきらめたような言い方で、おおげさにため息をついた。



「あ、そっか。
だからゆっちとは気が合うと思ったんだよね。
妄想の話もできるから」


「それは勝手だけど、人と話してる時は妄想の世界にいかない。現実に意識を保つように」


「ごめん......」



ヒロくんにあきれられたりしながら過ごしていたら、にっしーとゆっちも戻ってきて。

しばらくおしゃべりしたあとに、また勉強を再開した。