ふりむいてよキャプテン

カリカリカリ。
パサッパサッパサッ。


誰もしゃべる人がいなくなって、ダックスフントもお昼寝中のリビングでは、私たちが教科書をめくる音とノートに文字を書く音しかしない。


......もう三時なんだ。
スマホを見ると、いつのまにかあれから一時間もたっている。

けっこう集中できたな。



「ヒロシ、キャッチボールやらない?」

「やらない。ってかグローブもってきてない」

「え?なんで?」

「なんではこっちのセリフだよ。勉強しにきたのに、なんでグローブがいるの」



ついににっしーは限界がきたのか、ヒロくんに話しかけたり、外を見たりとモゾモゾしだした。

一時間も黙って勉強してたしね、授業だったら終わってる時間だ。がんばったよね......。


実はそろそろ私も限界だったりするんだけど、この数学の問題集があと一ページで終わる。

キリのいいところまではやっちゃいたい。