ふりむいてよキャプテン

「お前らまだ夏休み気分が抜けてないんじゃないのか?

家ではエアコンつけてダラダラしてるんじゃねぇだろうな。そんなだから、倒れるんじゃねぇのか。
これからはエアコンの設定温度は三十度までにしろ。

それから、これからの練習は今までよりもさらに厳しくするからな、覚悟しとけ」


げっ......。
三十度ってほとんど涼しくならないじゃん。

しかも倒れた人二人もだして、練習もっと厳しくなるの?
普通逆なんじゃ......。


「はい!!!」


心の中では思いっきり文句を言っていたけれど、もちろん口答えは許されていない。

そして誰一人反論する人もいなく、いつも通りの展開。


......なんだこれ。
気持ちに気づいた翌日には失恋、しかも部活引退するまでは彼女作る気ナシ。

部活は相変わらず軍隊みたいだし、先生は鬼。


彼氏とデート、友達と学校帰りにパフェ、その他もろもろ。私の夢見ていた青春からは程遠い。

嫌だ、嫌だよ、こんな青春......。
こうなったら......、こうなったら......。


「あみちゃん、今日一緒に帰らない?
ちょっと話したいことあるし......」

「ごめん、今日よってくとこあるから」

「そ、そっか。じゃあ今度帰れる?」

「うん」


ある決意をした私は、にっしーの話に生返事を返すと、誰よりも早く部室をでた。