ふりむいてよキャプテン

「なるほどねー。最後さー、あの二人......」

「あっ、だめっ!結末いったらダメだよ!」


ニヤニヤしながら、にっしーが先を言おうとしてきたので、あわててそれを止める。

そこからはキャッチャーの友達がいい人だとか、あの先生はうちの先生に似てる、とか漫画の話題で盛り上がった。

ようやくいつものにっしーに戻ったみたいで、ほんの少しほっとする。



「でもさ、マネージャーと部員がくっつくのって漫画だけだよね。現実だと、なかなかないよね」



マネージャーとキャプテン、とかピッチャーとか、漫画だとそこらへんとくっくのが王道だし、私もちょっと憧れたりした。

けど、憧れてた前のキャプテンも部外に彼女いたし、この夏休みのひどい有り様を思い返せば、とても恋なんて芽生える状況じゃない。


だいたい部内恋愛って付き合ってる時はいいけど、別れたらとんでもなく気まずそう。



「そんなことないんじゃ、ないかな......。
少なくとも俺は、あると思う」



え。それは、どういう意味にとらえたらいいの?


......って、にっしーは一般論を言ったんだよね。
部員とマネージャーの恋もあるんじゃないか、って。


突然視線をそらして、まじめな顔なんかするから、うっかり変な勘違いしそうになっちゃったよ......。