「......それなら、マサとヒロシでも誘うかな。
あみちゃんも友達誘っといてよ」



この沈黙どうしようかと悩んでいるうちに、にっしーが沈黙を破って。

グラウンドに水をまいていた小野くんに、マサ、明日の夜空いてるー?と大声で叫ぶ。


なんだ、いつものにっしーじゃん。
......さっきの変な沈黙は私の勘違いだったんだ。


それより、小野くんはいいとしても、ヒロくんもくるの?

ちょっと嫌だ......けど、ヒロくんはやめてとも言えないしね。仕方ないか。


私は、ゆっちと誰かもう1人誘ってみようっと。

ヒロくんは記憶から消去するとして、花火大会楽しみかも。


まさか急に夏らしいイベントのお誘いがくるとは思わず、ワクワクする気持ちを抑えきれない。

心はすっかり花火大会にトリップして、誘ってくれた張本人のにっしーの話に生返事を返しながら、部室に戻った。