画家の瞳は何をみる?




新也の言葉に健は「あっ!」と小さく声をあげた。

「新也と鑑ちゃんは被害者に聞き込みして俺は3人の共通点を調べるってのはどう?通り魔だし、無差別の可能性が高いけど、そうとは限らないだろうしな!」

「いいですね。それでいきましょう。」

悠里が同意すると、新也は本当に嫌そうに顔をしかめた。

「僕、うるさい人嫌いなんだけど」

「私も粋がってる毒舌野郎嫌いよ」

二人の間を取り巻く不穏な空気に健は「まあまあ」と割って入る。

「とにかく!捜査はチームワーク!頑張ろうぜ!じゃ、鑑ちゃん。よろしくな」

健は資料を渡すと、悠里に耳打ちした。

「捜査一課の連中ら、負かそうぜ」

「……はい!」

悠里は大きくうなずいた。

その様子を絵の具とクロッキー帳をしまいながら、新也は見つめていた。