図星だった。

大学2年っていう中途半端な時期にサークルに入ったのは、もしかしたら芳樹くんと会えるかもと思ったからだった。

実際、そのサークルには芳樹くんはいなかったけど。

それでも、芳樹くんの友達で、利絵の彼氏の祐也くんと知り合えたから良かった。


そんな遠回りしないで、直接会いに行けばいいのに。


何度、自分に問いかけたか、わからない。


でも、芳樹くんの「いまの気持ち」を知ってしまったら。

芳樹くんに彼女がいる、とか。

私のことを忘れてる、とか。


そんな不安が押し寄せてきて、行動する勇気がもてなかったんだ。