10年後も、キミと。

情けないことに、俺は何も言わずに猛ダッシュで帰ってしまった。


きっと、偶然会っただけだ。

腕組んでたわけでも、手をつないでいたわけでもない。

ゆりちゃん、って声をかければ、俺の方に来てくれたはず。

なのに、何もできなかった。

彼女の隣に、俺がいないなんて。

彼女を、信じきれなかった。



そのまま、連絡をとることは二度となかった。

初恋は実らないって、本当だな。