「最近聞かないけど、皆の
恋愛状況はどうなってんの??」


真紀奈がいきなり話し出した。


実を言うと私は梨乃と好きな人
がかぶってから恋愛の話を
少しだけさけていた。

「そう言う真紀奈は??」

ニヤリと悪い笑顔をうかべて
梨乃が真紀奈に聞いた。


「え、私?言ってなかったっけ?
私、彼氏いるよ?」


「「えーー!?」」


「え!?そんなの初耳だよぉ!」


「いつからなの!?」



私と梨乃はびっくりしすぎて
次々に真紀奈に質問した。

真紀奈の話によると、
最近、クラスの子に
コクられたらしい。

ちなみに、その子が真紀奈の
ことを好きなのは私も梨乃も
知っていて、真紀奈も
気がないわけではなかった。
ただ、その子がなかなか
コクらなかったため、
私と梨乃が協力していたのだ。


最近その子が相談に
こないと思ってたら
そんなことになってたのか…

梨乃も同じことを考えていたようで、
ふたりで顔を見合わせて笑った。


「で、君らふたりは??」


真紀奈からまた話をふられた。


「梨乃は最近大河とどうなの?」


「え!?気づいてたの!?」

梨乃があわてて答える

「バレバレよ?」

真紀奈はニコッとした。

「じ、じゃあ聞いてもらおうかな!」



ふたりの話は聞きたくなかったけど、
自分の話をするのは嫌なので
ふたりの話をだまって聞いていた



「えっとね、…」


梨乃は真紀奈に色んなことを話した






昼ご飯を一緒に食べたこと。



放課後一緒に帰って
いい雰囲気になったこと。


その時に今度なにか
おごってもらうことになったこと。

他にもいろいろ…



一つ一つに胸がぎゅーっと痛んだ



その後ご飯のお店に向かっているとき
梨乃が急に言った。





「私、優也に告白しようと思う。」