カードではなかった。

なんか、初めて見る、
果たし状的な四角に巻いた紙だ。

とりあえず、回して開くと、
めちゃくちゃ達筆な字で、
こうしるされていた。


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理太さま

お誕生日おめでとうございます。

まだまだ未熟でお恥ずかしいのですが、
針に想いをこめて、
眼鏡入れをこしらえました。
ご迷惑でなければ、
お使いください。

これを理太さまが
ご覧になる頃、
私はきっと夢見心地でいるに
違いありません。
理太さまにお会いできて、
嬉しくてたまらないからです。

今も、貴方様に早く会いたくて、
筆が乱れてしまいます。
未来の私が妬ましいくらいです。

理太さまが
生まれてきてくださったこと、
私の人生とって最高の出来事です。


お会いできることを夢見て。
綾小路 桜子