メガネ殿とお嫁さま



「僕は諦める気はありません。
何度でも来ます。」


そう言って、
深くお辞儀をした。


綾小路家を出て、
門の前に座った。



僕は、何度でも彼女を傷つけ、
置き去りにしてきた。



今更、こんなこと
誰も納得するはずがない。


だけど、
君への気持ちだけは、
揺るがなかった。


何度も家を捨てようとして
出来なかったのと同じように、
君を手放すことも
本当は、最初から出来なかったんだ。


僕は、あの日から、
君以外を見ていない。


もう、諦められないんだ。