メガネ殿とお嫁さま



久しぶりに見た彼女は、
美しくて、
僕は、見惚れるばかりだったが、
どうしても、伝えたいことが
溢れてきてしまう。

「君がもしも、そばにいてくれるなら、全てを捨てて構わないと思っている。」

僕は、それを彼女にぶつけた。



「申し訳ございませんが、
お受けすることは出来ないと存じます。

私たちの縁はとっくに切れました。
男らしくお引きになってください。」


彼女は、丁重にお辞儀をした。


「嫌だ。
僕は、君しかいらない。」

僕は引き下がらなかった。


「ご無理を仰らないで。」

彼女は首を振った。


「諦められるなら、
とっくに諦めている。」


「駄目です。」


僕たちは押し問答を繰り返した。