メガネ殿とお嫁さま




「何にもしないまま、
彼女を諦めることができません!

お願いします。
彼女に会わせてください。」

僕は、さらに強く畳に頭を押し付けた。


「娘は、
結婚を前提とした方が
決まっております。
明日もその方が来られます。

もうあなたが出来ることは、
何にもないんですよ?」

お父様は、溜息をついた。



分かっている。



だけど、どうしても。



「娘を惑わすことは、
もう辞めてください。」

お父様がそう言っても、
僕は、ただ頭を下げ続けた。