「こんな半端なことをせんだら、 誰も傷つかんかった。 あわよくばと考えていなければ お前もあの子も苦しむことはなかった。」 お祖父様は尚も言った。 「いいえ、問題は、それだけではありません。 僕は、どちらにしても 彼女と一緒にはなれなかった。」 それは、本当のことだった。 僕は、あののびのびとした風景に 思い切り深呼吸をする彼女を思い出した。 彼女がもし、僕の隣にいてくれたら、 きっと僕は、彼女のために、 全てを捨てたと思うから。