「ご両親も望まれた結果でしょう。
だから、せめてもの優しさで、
あんな輿入れごっこを
させてあげたんですね。
好きな人と結婚することは、
許されない代わりに、
時間を彼女にあげたんですね。」
僕は改めて言った。
僕はどうやっても、
婿に入ることは出来ないし、
彼女も家を捨てて、
嫁に入ることは出来なかったのだ。
「すまんかった。」
急にお祖父様が頭を下げた。
「頭をあげて下さい。
お祖父様には、感謝してます。
僕は、彼女とたった二週間でも
過ごせて幸せでしたよ。」
僕は、お祖父様の身体を起こした。

