メガネ殿とお嫁さま



「お祖父様、行って参ります。」

僕は、挨拶をしに
お祖父様の部屋に訪れた。



「お前は、見違えるほど変わったな。」


多分、眼鏡を外しただけだけどな。


「しっかりしなきゃダメでしょう。」

じゃないと、
彼女に申し訳ない。


「そうか…。」

少しさみしそうにするお祖父様に、
僕は笑いかけた。


「大丈夫ですよ。
まだまだこれからです。
お祖父様がすることは山程あります。」

と僕が言うと、


「そうじゃな。」


と笑った。